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戸建てやマンションの追炊き効率を高めるには?節約やガス料金単価の違いも紹介

住宅豆知識

関根 亮平

筆者 関根 亮平

不動産キャリア9年

越谷在住ですので、買い物施設の事や飲食店(特に居酒屋関係)など住まいだけでなく生活に関わる事も
お気軽に御声掛け下さい。

毎日のバスタイム、光熱費や水道料が気になることはありませんか?特に「追炊き」機能は、戸建て・マンション・アパート問わず多くのご家庭で利用されていますが、使い方によってはコストに大きな差が出るのをご存知でしょうか。この記事では、追炊きの仕組みや給湯器の違い、都市ガス・プロパンガスによる料金の違い、効率よくお湯を使うためのポイントなど、知っておくと役立つ住宅豆知識を分かりやすく解説します。ご家庭の光熱費節約や快適な暮らしのヒントにぜひお役立てください。

追炊きの基本を理解しよう(戸建て・マンション・アパート共通の仕組み)

まず、「追炊き」とは、浴槽内の冷めたお湯を給湯器で再加熱して循環させる機能を指します。戸建て・マンション・アパートのいずれにおいても、追炊きにより新たな水を使わずに済み、光熱費を抑えるメリットがあります。また、水道料金の追加負担もないため経済的です 。

追炊き方式には、「自然循環方式」と「強制循環方式」の2種類があります。自然循環方式は温められたお湯の自然対流によって浴槽内を循環させる仕組みで、構造が簡単な反面、循環スピードは遅めです。一方、強制循環方式はポンプでお湯を強制的に循環させるため、温まりが速く効率に優れます。

さらに、給湯器のタイプには「給湯専用」「オート」「フルオート」「高温差し湯式」などがあります。オートタイプは湯張りから追炊き、保温まで自動で行えますが、たし湯は手動です。一方、フルオートタイプは追炊き・保温・たし湯・配管自動洗浄・入浴検知による自動湯張りなど、より多くの自動機能が備わっています 。

給湯器タイプ対応機能特徴
オート湯張り・追炊き・保温最低限の自動化。たし湯は手動。
フルオート湯張り、追炊き、保温、たし湯、自動配管洗浄等ほぼ全自動で快適。メンテナンスサポート機能も。
給湯専用/高温差し湯式追炊きなし/高温のお湯を差し湯シンプルな機能。高温差し湯で部分温度調整可能。

冷めたお湯を入れ替える方が費用を抑えられるケースとは

一般的には、追炊きは水道代がかからずガス代のみで済むため経済的な選択とされます。たとえば、給湯器の残り湯が水道水より温かい状態であれば、追炊きはガス代のみで対応でき、入れ替えに比べて費用が抑えられます。具体的には、都市ガスで浴槽200Lのお湯を40℃に戻す場合、追炊きは約55〜75円、水道から張り替える場合はガス代+水道代で100〜200円程度になることもあります 。

一方で、追炊きが非効率となるケースもあります。残り湯の温度が水道水とほとんど変わらない、あるいは冷たい場合、追炊きに必要なガス量が増え、コストが高くなります。このような場合には、足し湯や入れ替えの方が安くなる可能性があります。たとえば、20リットルのみを足し湯した場合のコストは約11.8円ですが、追炊きだと20℃以下に冷えたお湯を再沸騰させる際には、20円以上かかる場合もあります 。

そこで、入れ替えの方が費用を抑えられるかどうかの判断基準を以下の表にまとめました。

条件 追炊きの特徴 入れ替え・足し湯が有利となるポイント
残り湯が温かい 追炊きで少量のガスですぐ温まる 追炊きのガス消費が大きくなるほど、入れ替えの相対的なコスパが高まる
残り湯が冷たい(水温が低い) 追炊きに多くのガスを使うため非効率
少量だけ温めたい場合(例:20L) 追炊きよりも足し湯の方が安く済む 短時間の温度維持に最適

まとめると、追炊きは残り湯がある程度温かく、短時間オペレーションで済む場合に経済的ですが、湯が冷えている状態では入れ替えや少量の足し湯の方がガス・水道の総合コストを抑えられる判断基準となります。

都市ガスとプロパンガスの違い、および水道料とガス料金単価の影響

まず、都市ガスとプロパンガスではガス料金の仕組みと単価が大きく異なります。都市ガスは地域ごとの一社独占や導管網による供給で安定した料金体系となっており、その単価は比較的低く抑えられています。一方、プロパンガスはボンベ配送による供給方式で、自由料金制のため、供給業者や地域によって単価に大きな差が生じます。価格は都市ガスより約20%以上高くなる傾向があります。

具体的に追い焚きにかかるガス代の目安を見てみると、都市ガスでは1回あたり約70円、プロパンガスでは約130円と、1回あたり50~60円程度の差が生じることが一般的です。これが積み重なると、月単位あるいは年間では大きな金額差になります。

ガス種別追い焚き1回あたりのガス代(目安)特徴
都市ガス約70円単価は低めで供給が安定
プロパンガス約120〜130円自由料金制で単価が高く変動しやすい

次に水道料金とガス料金の単価差についてですが、水道料金は地域によって異なるものの、浴槽にためる水(約180~200L)に対して20~30円程度が目安です。都市ガスの場合、給湯にかかるガス代を合わせても70~90円前後ですが、プロパンガスだとガス代がさらに高くなるため、お風呂1回あたりの光熱費はやや上昇傾向にあります。

これらの単価差を踏まえると、追い焚きを行うかどうかの判断にはガス種別や水道料金単価が大きく影響します。都市ガスなら追い焚きのコスト負担が比較的軽いためむだなく使いやすいですが、プロパンガス利用者は追い焚き回数やタイミングを意識的に管理したほうが節約につながります。例えば、保温シートや浴槽のふたの活用、入浴時間をまとめるなどの工夫が重要です。

効率よく追炊きを活用するための工夫とポイント

追炊き機能を上手に使えば、光熱費を抑えつつ快適な入浴が可能です。以下に、主なポイントをまとめた表を示します。

工夫・ポイント 内容 効果
浴槽の蓋を活用 追炊き中や入浴までの待機時間に蓋を閉めて熱を逃がさない 加熱効率が向上し、光熱費を抑制
循環フィルター・配管の清掃 月に1〜2回のフィルター掃除や、配管洗浄剤で浴槽循環経路を清潔に 水流がスムーズになり、追炊きの温まりが速く効率的
給湯器の設定温度見直し 一般的には40~42℃程度が目安。高すぎると無駄な熱・光熱費に 適温で無駄な加熱を避け、エネルギーと光熱費を節約

まず、浴槽の蓋は追炊き時の熱の放散を防ぐ重要な役割を果たします。特に寒い時期は効果が高く、加熱ロスを減少させて効率を高めます。東京ガスでも蓋の使用による節約を推奨しています。

また、循環フィルターや配管に汚れがたまると、水の流れが悪くなり、追炊きの効率が低下します。ナカソネ住設では、フィルターの定期清掃や配管洗浄を推奨しており、効率改善につながるとされています。

さらに、給湯器の設定温度は高すぎると余分なガスや電気を消費してしまいます。東京ガスによれば、40~42℃の適切な設定が効果的です。

加えて、使い方にも工夫があります。家族が続けて入浴し、間隔を短くすると熱の放散を減らせます。また、保温機能は入浴まで1時間以内であれば保温の方が光熱費が安くなるケースもあります。

給湯器の種類や機能を意識した使い方もポイントです。オートタイプ・フルオートタイプの給湯器は自動機能が便利ですが、使いきれていないと無駄な消費につながる場合があります。例えば、フルオートタイプでは自動たし湯や保温機能がついていますが、必要な機能のみを使うことで節約効果が高まります。

最後に、給湯器の導入時には、住宅の種類や生活スタイルに合ったタイプを選ぶことが重要です。給湯器の性能や省エネ機能、光熱費の違いについての理解を深め、最適な機器選定を行えば、追炊き効率だけでなく、長期的な節約にもつながります。

まとめ

この記事では、戸建て・マンション・アパートにおける追炊きの仕組みや費用を抑えるためのポイント、都市ガス・プロパンガスの違いによるコストの影響について解説しました。また、冷めたお湯を入れ替えた方が経済的な場合や、効率よく追炊きする工夫もご紹介しました。光熱費を無理なく節約するためには、住まいとライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。日常のちょっとした工夫で節約効果を感じやすくなるので、ぜひ実践してみてください。

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