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越谷の空家管理不足で責任はどうなる?賃貸活用や売却も検討して固定資産税が上がる可能性に備える

越谷 地域情報

関根 亮平

筆者 関根 亮平

不動産キャリア9年

越谷在住ですので、買い物施設の事や飲食店(特に居酒屋関係)など住まいだけでなく生活に関わる事も
お気軽に御声掛け下さい。

越谷市で相続した実家や、使わなくなった戸建て・アパートをそのまま空家として放置していないでしょうか。
一見すると目立った問題がないようでも、管理不足の空家や空室が続くことで、敷地内の植栽が越境したり、近隣トラブルや責任、思わぬ費用負担につながることがあります。
さらに、状態によっては管理不全空家や特定空家とみなされ、固定資産税が上がる可能性も否定できません。
このコラムでは、越谷で空家を所有する方が知っておきたい基本的な責任やリスクに加え、賃貸活用や売却を検討する必要が出てくる場面まで、分かりやすく整理して解説します。
ご自身の空家をどうするか悩んでいる方は、まず全体像をつかむところから一緒に始めていきましょう。

越谷で空家を所有する方の基本的な責任

越谷市では、戸建てやアパートの空家・空室が増加し、老朽化や雑草の繁茂、防犯上の不安などが地域課題となっているとされています。
こうした状況を受けて、越谷市は空家等対策計画を定め、「空家等の適正管理について」などのページで所有者への注意喚起や相談窓口の案内を行っています。
背景には、倒壊や火災、不法侵入などが周辺の生活環境に悪影響を及ぼすおそれがあり、空家を放置できない状況があるためです。
そのため、空家を所有する方には、自ら適切に管理し、地域への影響を防ぐ役割が求められています。

国の「空家等対策の推進に関する特別措置法」では、空家を放置した場合の防災・衛生・景観などへの悪影響を防ぐため、市区町村が総合的な空家対策を進める枠組みが定められています。
この法律では、適切な管理が行われていない空家の所有者に対して、市区町村が助言や指導、勧告などの措置を講じることが規定されています。
越谷市でも、この法律を受けて「越谷市空き家等の適正管理に関する条例」を施行し、空家の管理責任はあくまで所有者にあることを明確に示しています。
つまり、空家やその敷地の安全確保や美観維持は、所有者が主体的に行うべき義務とされています。

管理が不十分な空家については、放置すると特定空家になるおそれがある段階を「管理不全空家」と位置付け、周辺への影響が著しい状態を「特定空家」として、国や越谷市が基準を示しています。
管理不全空家や特定空家と判断されると、市から所有者に対して、まず助言や指導が行われ、改善が見られない場合には勧告や命令、最終的には行政代執行による除却など、手続きが段階的に進みます。
さらに、勧告を受けた管理不全空家や特定空家の土地については、住宅用地特例が解除され、固定資産税や都市計画税の軽減が受けられなくなる仕組みも導入されています。
このように、空家を放置すると法的な措置や税負担の増加につながるため、日頃から適正な管理を心掛けることが重要です。

区分 主な状態 所有者への影響
適正管理された空家 倒壊危険や雑草繁茂を防止 指導や税負担増のリスク低い
管理不全空家 放置で特定空家になるおそれ 助言や指導、勧告の対象
特定空家 安全性や衛生面で著しい問題 命令や行政代執行、税優遇解除

敷地内の植栽が越境した場合の責任と費用

空家や空き地の庭木や雑草がそのまま放置されると、枝や葉が隣地へ大きく張り出し、落ち葉の散乱や日照の悪化、通行の妨げなど、周辺の生活環境に様々な悪影響を与えるおそれがあります。
実際に、各自治体では空き地の雑草や樹木の繁茂が害虫の発生や景観の悪化につながり、近隣住民の相談件数が増えているとされています。
このように植栽の越境が原因で近隣の建物や車両、人に被害が生じた場合には、土地の所有者が損害賠償責任を問われる可能性があります。

越境を防ぐためには、空家であっても定期的に敷地を見回り、雑草が繁茂し過ぎていないか、庭木の枝が隣地や道路へ出ていないかを確認することが重要です。
多くの自治体では、空き地の所有者や管理者に対し、雑草や樹木を適切に管理する責任があると定めており、管理不足が判明した場合には、所有者に対して除草や剪定を行うよう指導しています。
除草や剪定の作業を自ら行えない場合は、専門業者への依頼や、自治体の制度を利用して委託する方法もありますが、その費用は原則として土地の所有者が負担することになります。

それでも植栽が越境してしまった場合には、まずは近隣の方へ状況を丁寧に説明し、剪定や伐採の時期や方法について話し合うことが大切です。
民法では、隣地から越境している枝の切除や、落ち葉などによる被害があるときの損害賠償請求の仕組みが整備されており、所有者が適切な管理を行わない場合には、法的な紛争に発展することもあります。
トラブルを長期化させないためには、口頭だけでなく、日時や内容を記録に残しながら冷静に協議を進め、必要に応じて専門家や行政窓口に相談することが望ましい対応といえます。

越境で起こり得る主な影響 所有者に求められる対応 費用負担の考え方
落ち葉・害虫の発生源 定期的な除草と清掃 原則として所有者負担
日照や風通しの悪化 枝の剪定や伐採の実施 剪定費用は所有者負担
通行や駐車の支障 早期の現地確認と是正 放置による損害は賠償リスク

管理不足の空家と固定資産税が上がるリスク

空家が「管理不全空家」や「特定空家」に該当すると判断され、改善の指導に従わず勧告を受けた場合、土地に適用されている住宅用地特例が解除される仕組みがあります。
住宅用地特例は、居住を目的とした土地の固定資産税や都市計画税の負担を軽減する制度ですが、管理が不十分な空家には継続して適用されないことがあるのです。
国土交通省が公表している資料では、勧告を受けた管理不全空家等や特定空家等の敷地について、固定資産税の軽減措置を外す運用が示されています。
その結果として、従来と比べて固定資産税は最大で約6倍、都市計画税は最大で約3倍まで税負担が増える可能性があると説明されており、所有者にとって大きな影響となります。

この住宅用地特例の解除は、越谷市を含む各市区町村が空家法や条例に基づき、管理不全空家等や特定空家等に対して助言や指導、勧告などの手続きを進めた結果として行われます。
勧告に至るまでには段階がありますが、適切な管理を続けていれば、多くの場合はこのような厳しい措置を受ける前に改善を求める通知の段階で対応することが可能です。
しかし、建物の老朽化や庭木の放置、ゴミの放置などが放置されると、周辺の生活環境へ悪影響を与えるおそれがあると判断されやすくなります。
そうした状態が続けば、結果として税負担が大きくなるだけでなく、行政から繰り返しの連絡や是正の求めを受けることにつながります。

固定資産税や都市計画税の増額は、所有者にとって直接的な金銭負担の増加というデメリットがありますが、それだけではありません。
管理が行き届いていない空家は、不審者の侵入や不法投棄の温床となるおそれがあり、防犯面のリスクが高まります。
また、屋根や外壁、塀、庭木などが傷んだ状態で放置されると、台風や地震などの際に倒壊や飛散の危険が高まり、防災の観点からも問題が大きくなります。
さらに、雑草の繁茂や建物の劣化した外観は周辺の景観を損ね、近隣の方の不安や不満の原因となるため、地域との関係悪化を招くおそれもあるのです。

管理不足の状態 想定されるリスク 所有者への影響
管理不全空家等の認定 指導や勧告の実施 是正対応の負担増加
勧告後も改善がない状態 住宅用地特例の解除 固定資産税等の増額
老朽化や雑草の放置 防犯防災景観の悪化 近隣からの苦情増加

管理できない空家は賃貸活用や売却も検討を

高齢化や転居などで、越谷にある空家の管理が難しくなっている方も少なくありません。
越谷市では空家等対策計画を改定し、「適正な管理の促進」とあわせて「活用・流通の促進」も方針として掲げています。
そのため、管理が行き届かない空家をそのまま放置するのではなく、賃貸として活用するか、売却や解体を検討することが大切です。
特に、管理が不十分な状態が続けば「管理不全空家等」や「特定空家等」として扱われる可能性があるため、早めに方向性を決めることが重要になります。

まず、賃貸として活用する場合は、空家を戸建て賃貸として貸し出す方法や、区画の状況によっては賃貸住宅としての活用を検討する方法があります。
国土交通省の空き家対策特設サイトでも、空家は「しまう(除却)」か「活かす(活用)」かを検討し、活用する場合は適切な管理とあわせて利用することが推奨されています。
賃貸活用を進めるには、建物の安全性や設備の点検、必要に応じた修繕やリフォームを行い、空室対策として、清掃や植栽の整理など外観の印象を整えることも欠かせません。
一方で、老朽化が進み賃貸活用が難しい場合には、売却や解体を選択肢として検討し、将来の維持費や税負担とのバランスを考える必要があります。

次に、固定資産税の面からも、早めの判断が重要です。
越谷市では、法改正により「管理不全空家等」や「特定空家等」と認定され、勧告を受けた土地については、住宅用地特例が解除され、固定資産税と都市計画税の軽減措置が受けられなくなることが案内されています。
国土交通省の情報でも、こうした勧告により税負担が大きく増える仕組みが示されており、所有者にとっては大きな負担増となり得ます。
そのため、管理が難しいと感じた段階で、空家の将来像について家族と話し合い、賃貸活用か売却か、あるいは解体を含めた方向性を早期に検討し、専門家へ相談しながら具体的な手順を決めていくことが望ましいです。

選択肢 主な目的 検討のポイント
賃貸として活用 資産活用と収入確保 安全性確認と修繕費用
売却を選択 管理負担と税負担軽減 老朽化状況と市場性
解体を実施 倒壊等のリスク回避 解体費用と跡地利用

まとめ

越谷で空家・空室(戸建て・アパート)をそのままにしておくと、植栽の越境トラブルや管理不全空家の指定、固定資産税の負担増など、リスクが一気に高まります。
高齢化や遠方在住で管理が難しい場合は、賃貸活用や売却も含めて早めに方向性を決めることが大切です。
当社では、現状確認から管理、賃貸活用、売却のご相談まで一括でサポート可能です。
「うちの空家は大丈夫かな」と少しでも不安を感じた方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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